コーヒーに目覚めたポスト覇権国。

黄河文明から生まれたその歴史は何万年。漢民族が生み出した中華という思想・文化圏。しかし、モンゴルによる支配や、アヘン戦争に始まる屈辱的な列強支配を経て、第二次世界大戦後、中国人民共和国が建国されたのはまだ最近の1946年。

その70年余りの新しい国が、今や世界第二位のGNP、一位のアメリカに堂々と貿易戦争を挑む。そんな国は他にない。そして虎視眈々と覇権を狙う。まるで三国志のように、諸葛孔明が現れて、ロシアと組むことを進言すれば、世界の覇権国になることも夢ではない。もうそんな道も見えているだろう。

そんなイケイケ国の中国はお茶のイメージが強く、珈琲もとれるというとちょっと意外な気もする。
その産地は、中華思想の国にとっては辺境、ヴェトナムやミャンマーに近いメコン川の源流、雲南省。

元々タバコや、プーアル茶の産地としても有名、その標高2000メートル近い場所では珈琲の栽培も盛んで、雲南の少数民族の方々が、これらの仕事に従事されていることが多い。

中国は消費国としても急成長、国内のスターバックスの数も1000店舗を超え、近年ではスターバックスに対抗して生まれた中国のラッキンコーヒーというブランドも一年で1000店舗を作る、ものすごい勢いの急成長。
そんな国内の珈琲ニーズの高まりとともに、生産量だけでなく、雲南での珈琲のバリエーションも多様なものに。

プーアル茶の発酵方法から着想を得たナチュラル精製など、農園主の発想が面白いコーヒー豆もある、その味わいも香りも、より豊かになっていくだろう。もう劣化コピー製品を安価で作る国ではない。世界の中心に躍り出る、そんなオリジナリティとともに。



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