Photo credit: dpu-ucl on VisualHunt / CC BY

コーヒーと、人類の起源。
 
エチオピアは、世界でも最も古い歴史を持つ国の一つ。さらにどこの国の植民地にならなかった稀有な国でもあり、そこには長く続く独自の文化が息づき、コーヒーもそのひとつ。アフリカナンバーワンの生産量、かつコーヒーの原種がいまも残り、コーヒーセレモニーを代表とする、そのコーヒー文化もまた独特だ。
 
生産量はアフリカでダントツの1位。隣国イエメンと並び、コーヒーの生まれた土地としても名高い。かの地の伝説的な羊使いカルディがコーヒーの苗木を発見したという説は、あまりにも有名。イエメンのモカ港から、それらが世界中に輸出されたことから、エチオピアで採れる豆のことは今もモカと呼ばれる。
 
大きいほど立派な豆とされる一般的な常識は、ここエチオピアにはない。その豆は小さくとも、その独特のフレーバーが高く評価される。そして、ここはコーヒーの生まれた地。これが本来のコーヒーの姿だろう。特に名産地シダモの中のイルガチェフというエリアで採れる、そのコーヒーは独特の香りから人気を博し、ここ数年のスペシャルティコーヒーのブームの火付け役ともなっている。
 
同じくスペシャルティコーヒーを代表する品種、パナマのエスメラルダ農園で復活を遂げたゲイシャ種は、元々はエチオピアにあったゲシャ村の品種を復活させたもの。そのゲシャ村にもゲイシャが採れる。コーヒーの故郷でもあり、最先端。最も目が離せない産地の一つ。



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