カリブ海に浮かぶ、幻想の島

カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島、スペインはじめ欧州の列強諸国が大航海時代に植民地支配で名を馳せた中米及びカリブ海地域で、フランスの苛烈な植民地支配の中、その黒人奴隷の反乱から唯一、独立を勝ち取った国がハイチである。

勝ち取ったものはするり、こぼれ落ちた。独立後にも苦難の連続。その後200年間で33回のクーデター、無政府状態が今も続く、銃を携えて闊歩するギャング団に家を追われる人々は、わずかばかりの所持品を握りしめ、路上で弾丸をよけている。また、祝い事の多い年末年始の時期はたくさんのお金が必要となるため、地域を問わず子どもの誘拐事件が多発すると聞く。リアル北斗の拳とも言われる国。

(この文を書いている)現在、2024年11月15日のニュースをピックアップしよう。

ギャングがハイチ首都を支配 2万人超の市民が避難を開始

ハイチ警察と自警団、ギャング28人殺害

ハイチ 治安悪化で旅客機銃撃 乗務員1人負傷も隣国の空港着陸

ハイチ 警察による暴力と脅迫により、国境なき医師団は首都での活動を停止

果たしてこんな状況でコーヒーができるのだろうか、しかし2024年の冬、それは来た。幻のコーヒーとも言われるハイチのスペシャルなコーヒー。

ギャングの誘惑、脅迫に負けずに、一所懸命に作られたと思えるそのコーヒー。
鮮烈な美味しさの向こう、幻のように揺れる希望がそこにある。



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