岡山県岡山市。
市内の中区、
閑静な住宅地の中を進むと、
突然、オシャレな洋館が現れる。
夜になると、まさにファンタジーの世界。
そこは「Ks Game」の入口。
オーナーのお名前は、久安 (ひさやす)さん。
三浦カズのことが大好きだと語るオーナーは、
ダンディで、キュート、少しストイック。
人は、好きな人にすこしづつ似てくるものだろうか。
「最高のもの」、それを「気軽に」と、
スペシャルティの珈琲生豆にこだわる。
それは、シングルオリジンと呼ばれるものばかり。
ストレートの珈琲豆、或いはオリジナルのブレンド豆も。
オーダー焙煎が可能なNOVOの特性を活かして、
「酸味が少ないもの」「苦いのが好き」などなど、
漠然としたお客様の要望も聞いて、5分ほどで焙煎。
焙煎中、豆が踊り煎られる様を、
オーナーがドリップして淹れた
絶妙なブレンドなどを飲んで、見ることができる。
焙煎したての香りが漂う、贅沢な空間。
「コロンビアのナリ―ニョ ラウニオンと、
ウガンダのアフリカンスノー、
これをブレンドすると、本当に上手い。
めちゃ、喜んでもらえるんや」
と言われるお顔は、とても楽しそう。
ブレンドは、安い豆を集めて美味しくみせるなど、
悪しき時代のブレンドの常識など、おかまいなし。
仕事は好きなことを、
誠実に、楽しく続けたいと仰るオーナー。
長く勤められた公務員を辞められ、
そして大好きなコーヒーの自家焙煎店を始められた。
岡山にも、長く愛されるファンタジスタの誕生である。
※取材・撮影・文責 中小路通(ダイイチデンシ株式会社)
2014年12月掲載