場所は静岡県浜松市、
女性オーナーの岡本さまが
今年の3月3日の雛祭りの日にオープンされた一軒のお店。
焙煎&coffee Libra
空きガレージだったところに、建てられた2F建てのお店。
全体を白と木材の自然な色とで作り上げた
優しい雰囲気の空間には、大きな窓から明るい光が入り、
とても爽やかな印象。
2階のカウンター席からは、真正面に
「鴨江寺」を望むことが出来る。
この場所でやると決めた時から
絶対に2階は作りたかった。と、岡本オーナー。
確かに素晴らしい眺め。
「日中にはここのカウンターでPCを開きながらでも
ゆっくりと過ごして欲しい」と電源まで用意されている。
ウッドデッキのテラスも素敵。
はじめに「私の顔以外は何写してもらってOKですよ」と
布石を打たれた。
残念。
とりあえず今回は限界ギリギリのショットを
多めに撮っておいた。
Libraはこちらの岡本オーナーが、一人で何から何まで、
全てされている。
ちなみにLibraは
ラテン語で「てんびん座」の意味で
岡本オーナーの生まれ月。
店名を自身の星座にされたり、
雛祭りの日にオープンされたり、と
女性らしい感性を感じる。
オープン当初はセットメニューも取り組まれていたが、
実際一人ではじめてみると、ちょっと無理があったそうで、
今は出されていない。
「全部1人でやってるから、余裕とか全く無いし、
団体さんとかだったらもう大変。
ハンドドリップしながらパンの焼き具合見て何やかんやとか、
ちょっと無理だった。笑
でも人雇って変なストレスの原因作るより、
1人で必死にやってた方が楽しいかなって。
ずっとここで長くやっていくんだから、
1人で出来る事を精一杯やろうって
今は思ってるの。全て 良い経験になってるわ」と、
サバサバした感じ。
特にオープン直前はほとんど食事を取る暇もなく、
睡眠も一日二時間ほどしかとれなかったそう。
「その時、それでも人は生きていけるんだって、知ったわ。笑」
明るく話す岡本オーナー。(前職は医療関係者)
以前はこの近くに裁判所があり、
多くの士業の方々で賑わっていた場所だそうだが、
裁判所が2kmほど東へ移転したのを機に、
士業の方々もそれに合わせて移転。
今では空きビルが目立つエリアになってしまい、極め付けには、
近くにあった唯一のコンビニすら、この前潰れたらしい。
なかなかハードな地である。
実際 両隣も廃墟ビルとのこと。
ちなみに隣のビルを潰すのには600万円かかるらしい。
潰すつもりが無いと知りえるはずのない金額。
いずれ潰す気だろうか。。
「ところでさ、あの豆の見積りの説明ってなんとかなんないの?
他社さんは丁寧に豆の説明書を下さるのに
ダイイチデンシは良くわからない一文だけ、
これじゃわかんないわよ!
とくにミャンマーの説明、これナニ!
他にはない味わい。
絶妙なのどごし。
やめられない、が、とまらないって、
もう何よこれ!笑」
実際の画像がこちら。
声に出して読み上げられるとかなりツライものがある。
ダイイチデンシは新たな課題を
ここ浜松Libraで頂いたのであった。
※別紙で真面目なスペックシート、ご用意あります。
話は変わって、
こちらのお店にお邪魔する前日、
「一度御社の焙煎機を見てみたい」という、
浜松にお住まいの女性から一件の連絡があった。
丁度明日は浜松のLibraにお邪魔しているという事をお伝えし、
その方には訪問時間を合わせて頂いて
Libraまでお越しいただくことにしていた。
お邪魔した際にLibraの岡本オーナーにその旨をお伝えすると
「そう言う事だったら、
今から実際に焙煎して差し上げますね」と、
実機で焙煎をおこなって頂けた。
実際にNOVO MARKⅡをお使い頂いている岡本オーナーの
お言葉は、説得力がすごい。
その方のご開業予定はまだまだ先のようだが
既にNOVO MARKⅡをめちゃくちゃ欲しそうにされていた。
途中、豆を買いに入って来られた男性客の方も、
そのやり取りから事情をなんとなく理解されたのか、
「これは一家に一台あった方が良いですよ!」と、
謎のアシストを入れておられた。
焙煎機を買おうか迷っている女性も、
豆を買いにこられた男性客も
すっかりLibraのファンになられている様子だった。
同じ女性で、同じ浜松で、
しかも同じ焙煎機を使って開業しようかと考えている方に対して
包み隠さずご自身の体験談や焙煎機のご説明をされている姿勢は
とても男前だと感じた。
またこう仰っていたのがとても印象に残っている。
「浜松にはまだ「コーヒー文化」が
まだそれほど強く根付いていないから
これから苦労するかもしれんけど、
私は必ずここで目立って行きたい」と。
焙煎&coffee Libra
文責・写真:東京ラボセンター 高島(ダイイチデンシ株式会社)
2017年6月掲載