先月、6月21日〜23日、Specialty Coffee Asociation(SCA)主催の、
「World of Coffee 2018 in Amsterdam」に、この度、欧州のCE規格にも対応した、弊社製「NOVO MARKⅡ」を出展して参りました。



そして、これより昨年のカカオの焙煎機に続き、
欧州でのコーヒー焙煎機の販売も開始いたします。

スペシャルティコーヒーのイベントでは、
アメリカの「SCAA」に次ぎ2番目の大規模な展示会。

毎年、欧州で開かれるWorld of Coffeeは、開催場所は年により異なり、
昨年はハンガリーのブダペスト、
今年はオランダのアムステルダム。

欧州のコーヒーと言えば、
本場エスプレッソベースのイタリアのバール文化を思い浮かべることが多いですが、
ここオランダでは、アメリカで始まったスペシャルティコーヒー、
サードウェーブの影響を受けたカフェも広がりつつあります。

しかし、まだまだ欧州では、焙煎機は焙煎工場、或いは
工房にあるものと通常は思われており、
店頭にはオブジェ以外では殆ど焙煎機は置かれていない。

かつて、数年前までの日本がそうであった様に。

オブジェ

特にアムステルダムなどの都市部では空気の規制もあり、
煙をモクモクと出す焙煎機は設置許可が出ないケースも多いと聞きます。

World of Coffeeの展示会場には、
有名な世界的なメーカーの大きな焙煎機がドンと置かれていましたが、
そこまでの賑わいはない印象。

これらは大きなコーヒーチェーンの工場の方が買う設備として捉えられ、
一般的なカフェのオーナーにはまだまだ縁遠いと思われているのかもしれません。

広い会場の全てのブースが完売で、数多い出展者。

その半分以上はヒマそうで、
スタッフの方がスマホを延々と見ている寂しいブースも。

そこにいて、私たちはどうであったかと言うと、


大盛況でありました。

焙煎機が動いているのを始めて観たと言う方も多く、
五分間、焙煎が始まるとジッと最後まで見られる方も
多くおられました。

焙煎機を知っている人も、
こんなに静かで、煙がほとんど出ていない焙煎機は初めて、
価格もそれほど高いとは思わないと、
とても高い評価をいただくことができました。

そして、ドリップしたコーヒーを飲んでいただくと、
「Perfect!」と嬉しい声も沢山いただきました。

それもそのはず、それらは会場で焙煎したての、
ゲイシャやハワイコナ、コロンビアのトップスペシャルティ。
そして、現地の生豆パートナーさんのご協力で、
東ティモールのシングルオリジンも。

予想外だったのは欧州の展示会なので、
欧州の方ばかりかと思っていましたが、
本当に世界中から色んな方がブースに訪れられました。

欧州諸国はもちろん、
ロシア、イエメン、カナダ、リトアニア、ウクライナ、
クウェート、エチオピア、ペルー、メキシコ、アメリカ、
台湾、中国、イラン、南アフリカ、ウガンダ…。

ベルリンと聞いて、見積のお約束をして名刺交換をし、
よく見たらバーレーンと書いてあったりもしたり。

多様なひとたちに、このように注目をいただき、
数多くのお問い合わせ、とても嬉しい三日間でした。

異国での展示会は想像以上に大変でしたが、
収穫の多い日々でした。

Parisからの、欧州の営業チームも参加し、
今後、欧州の問い合わせを中心に、クロージングして参ります。

京都の地名は、やはり世界的に有名で、
「MADE IN KYOTO、グレイト!」と、
声をかけられることも。

日本からは、HarioさんとKalitaさんのみの参加であったのが少し寂しかったですが、
(Harioの皆さまには、ミルを貸していただいたり、お世話になりました。)
日本を代表する焙煎機メーカーとして、アピールできていれば幸いです。

店頭で、短時間で、お客様の好みの味で、
コーヒーを焼き上げる、全自動の焙煎機。
日本でこそ、当たり前になってきた、このコーヒー文化。

エスプレッソマシンにお金をかけるだけがカフェではない、
誰でも、オリジナルの豆を店頭で作って売れる、
そんな新しい当たり前を発信するプロダクト。

まるでiPhoneを出した会社の様に、
欧州のカフェシーンに革命を起こせるよう、
より精進いたします。