新年明けましておめでとうございます。
思えば昨年はNOVOの欧州への販路拡大のことばかり考えた一年でした。
具体的にはフランス、ドイツ、ベルギー、オランダ。
欧州にアピールすべく、プロモーション動画を作ったり、
ホームページを作ったり、Amsterdamのスペシャルティコーヒーの展示会に出展したり。
Paris、Brussels、Genevaに営業に行ったり。
日本では知名度を得てきた私どもも、
異国では怪しい東洋人に過ぎない。
「メイド イン キョウトの最新型の焙煎機!」と絶叫したところで、は?みたいな。
また一からのスタートでした。
特に欧州はエスプレッソ文化、カフェ・バール文化が根付いているので、
逆の立場で例えると、日本にイタリア人が炊飯器を売りに来ても、
は?みたいな感じになってしかるべしでしょう。
しかしながら、ParisやGenevaなど、
多様性に柔軟な国際都市では、そこそこの好感触。
京都、というのもウケはいい。
また重要なことに、彼らはコーヒーやチョコレートの本当の味を知っている。
Parisのパートナーからは「これは欧州を革命的に変える!」と力強い言葉も。
ただ、欧州はスピードが遅く、伝統を重んじるのは変わらない。
日本代表のキラキラのスター選手でも、
欧州チームではなかなかスタメンで出れないみたいな感じ…まだまだ先は長い。
そんなことを思ってた夏、欧州用にと作った弊社英語サイトに、
ハワイからオーダーが。
そしてハワイに納品が終わったところ、
カナダからオーダーと、
まるで予想していなかった方向から、オーダーが入り出しました。
そして、北米はサードウェイブ珈琲の本拠地だけあり、スピードが速い。
実は昨年のオランダの展示会でも、アメリカやロシア、
中東からのコーヒーショップの方が受けがよく、
これは北米の方がいいか、と思った年末、
遂に欧州からも、本格的なオーダーが参りました。
というわけで、
今年、2019年は欧州、北米、アジア、日本と、
NOVOが世界で一番のショップロースターになれるよう、
様々なアクションを始動いたします。
特に各国に販売するということは、
国際展示会に出たりなどの販促活動はもちろん、
(今年はBostonに4月、Frankfurtに6月、横浜に7月、東京は9月に予定)
その国それぞれの工業規格、商標の取得など、色々とお金も時間もかかりましたが、
その準備も完了いたしました。
日本で順調に販売できていないと、
その費用にも今頃は頭を抱えていたかもしれませんが、
昨年はありがたいことに、販売台数200台を超え、
また焙煎機以外の自動装置の売上も好調で、
創業52年以来、過去最高の売上と利益を得ることができ、
本当にいろんな方に支えていただいた一年でした。
今年はそれらを原資に、世界に通じるブランドとなるよう、
より新しい挑戦を続けて参ります、
それが100年を超える挑戦となることを信じて。
コーヒーは世界で二番目、
石油の次に大きな取引額の銘柄。
その焙煎というのは、とても大きな要素です。
私たちは、焙煎機と生豆で、
世界をより豊かに変えることができる。
そんな、奥深い使命があることに感謝して、
本年も一歩一歩踏みしめてまいります。
私たちの社是は変わらず、
「テクノロジーで、おもてなし。」
いつもお世話になっているお客様、パートナー様、弊社メンバー、
みなさまにとって大いに実りある一年でありますよう、
私共も、精一杯頑張ります。
また一年、何卒どうぞよろしくお願いいたします。
2019年1月7日
ダイイチデンシ株式会社
代表取締役社長 中小路通