栃木県で100年、乙女屋という老舗のお菓子屋さんがある。

宇都宮乙女屋外観

そちらの3代目の渡辺社長は、いわゆる改革派だ。

老舗の和菓子屋さんなのに、和菓子と洋菓子の境界がほぼなく、
面白い商品の数々。
つい、いっぱい買ってしまう。

和菓子、洋菓子、豊富なラインナップ

なお、バームクーヘン専門の店を出したり、
そしてOPENして1年たらずの新店、
13店舗の中でも一番、大きな宇都宮東簗瀬店は、
自家焙煎の珈琲専門店をお菓子屋さんとMIX。

そちらには昨年、導入いただいた「NOVO MARKⅡ」がある。

乙女屋店内珈琲豆と焙煎機

改革を断行していく社長というと、
カリスマ性に比例して、性格の激しさが全面に出る、
好きな歴史上の人物は、
織田信長か、曹操孟徳、足利義教…そんなイメージだ。

しかし、渡辺さんは全くそうではない。
お店では、先頭を切って、お客様を笑顔で迎えられ、
スタッフの方にも優しい。
歴史上の人物で言うと、、、あまり思いつかない、
気が弱そうな徳川吉宗だろうか、、(暴れん坊、ダメ絶対)

笑顔

「こんなことやって、大丈夫かなぁ?」
「全然、まだまだ、自信ないです」

などと言われつつ、
いつの間にか、もの凄い味のブレンドを開発されていたり、
コーヒーメニュー

お店独自の焙煎プログラムを無数に作成されていたり、
焙煎プログラム

お客さまが買いやすいドリップバッグのパッケージ、
ドリップバッグ

それを、お菓子とあわせた贈答ギフトを完成されていたり。
切株のようなバウムクーヘン

当社ダイイチデンシは、
焙煎機を作り、ただ売るだけでなく、
お客様のご商売のアシストもすべく、
それに付随するサポートも行っている。

珈琲生豆、珈琲備品の卸や、無料での開店サポートと
その後のアフターフォローである。

しかし、ことこちらに関しては、
毎月、生豆を購入していただいている他は、
あまりすることがない。
メールでご質問が来て、それにお応えしているだけ。
いつの間にか、進化されている。

「焙煎機の前を社長、離れないんですよ」とは
スタッフさんの弁。
そして、新商品の出来上がる。

アイスコーヒー

先日伺うと、超絶に美味しいコーヒーゼリーが、
売れに売れて、焙煎する量がたまらない量だと。

店長さんいわく「店じゃなくて、これはもう工場ですよ」と。

ロースターグラスで踊る生豆

常に動いている焙煎機を見られて、
カフェコーナーで、また珈琲や珈琲豆も売れる。
好循環だ。

他店舗の商品や珈琲もここで作られるので、それに輪をかける。

日本で最も動いているNOVOのひとつ。
陳列された珈琲豆

「お菓子屋なのに、珈琲ばっかりしてるよね?」
と、恥ずかしそうに言われる。
天才肌の社長に買われたNOVOは忙しい。
まるで、イチローに買われたバットみたいに。

「コーヒーがこんなに売れると、
 2台目をそろそろ買わないといけないかなぁ?」
と心配気に言われる社長。
凡才肌の営業マンも、乙女のようにキュンとなる。

流行っているお店には、関わる全員に、ワクワクがある。
そんなステキな、お客様なのでした。

文責:中小路(ダイイチデンシ株式会社 )
撮影:東京ラボセンター 高島(ダイイチデンシ株式会社)
2016年9月掲載

2018年11月追記:
NOVO MARKⅡは現在、乙女屋さんが新業態として出店された
チョコレート専門店「ショコラテラスkokage」移設されております。

ショコラテラスkokage
栃木県小山市西黒田302−5