2年半ほど前、安曇野(あずみの)という、
うっすらと知っている場所から、

L’ATELIER DES SENS(ラトリエ デ サンス)という
フレンチ店のオーナーシェフが、高速バスに揺られて、
京都のショールームにやってこられた。

高速バスから見えたであろう風景

焙煎機NOVO MARKⅡ(ノボマーク2)は、
現在は首都圏や関西を中心に80店舗ほど設置されているが、
発売当初はもちろん、ほとんど導入実績がなかった。

3年ほど前のそんな頃にこの焙煎機を購入された方には、
思えば、共通した特長があった。

ほとんど導入実績がない、というと嬉しそうな顔をされて、
じゃあ買いましょう、と言われることだ。
 

まるで自分だけの宝物を見つけられたように。

 
その一つ、ラトリエデサンスさんは、
安曇野のフレンチレストランで、
この度、近くのめちゃめちゃ大きなところに移転する、
その目玉として焙煎機のNOVOMARKⅡをと言っていただいた。

後日、こちらから見に行くとめちゃめちゃ大きな店。

180名は入れるそう。
パーティも可能な広さの店内
今は、地元の高校の卒業パーティーなどにも使われるという。

私は、「これ…大丈夫なんですか?」と言いたかったが、
「やっぱ、やめます」と言われたら困るので黙ってしまった。

多分大丈夫だろう… なんか賢そうな人やし、と
ひとり納得しながら。

こうして安曇野に行ったNOVO MARKⅡは、
日本のど真ん中で、
新しくできたお店とともに存在を放つことになる。
設置頂いた焙煎機のカラーはブラック
今では「この焙煎機って安曇野で見たアレ ですよね」、
とよく言われる。

焙煎された豆と焙煎機NOVO MARKII

その後、ラトリエデサンスは長野県に留まらず、
他府県にも発信されるお店に育っていかれていたのである。

並大抵の苦労ではできない、それが今ではよくわかる。

先日、一年ぶりぐらいにお伺いした時には運良く、
オーナー足立さん、コーヒー担当三森さんのお二人ともおられ、
お忙しい中、そんなお話もしていただけた。

フレンチレストラン、
自家焙煎コーヒー、
地ビール工場、
ジェラートショップ、
様々な顔を持つお店は、来るたびに少し様変わりしている。

今回はチョコレートショップのコーナーが増えていた。

朝食のセットをいただく。
新鮮な野菜に、焼きたてのパン、焼きたての珈琲とともに。
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それぞれがまるで生きているみたいで、ちゃんとしている。
素晴らしいというしかない。

自家焙煎の珈琲豆はブレンド二種に、
あとはスペシャルティを中心としたシングルが数多くある。
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100gから販売。自分だけのために、
レストランで食事したり、店内で買い物してる内に、
オーダーして焼いてもらうことも出来る。

綺麗に並べられた焙煎したての珈琲豆

珈琲担当の三森さんは、月一回ペースで
コーヒーのワークショップもやられる。

コーヒーインスタントラクターの資格もお持ちの、
安曇野のコーヒー伝道師。

新聞やテレビにも出られているちょっとした有名人だ。

いつも新作の生豆サンプルをお送りすると、すぐに焙煎される。

そして、美味しすぎて、神!超美味すぎて絶句!などの
面白いコメントをいただける。最高に楽しい方。

スクリーンショット1
その時の画像がこちら。

オーナーがイケイケなだけではこのように広いお店では厳しい。
特に目玉であるコーヒーを楽しく発信できる人が絶対に必要だ。

NOVO MARKⅡの方は、
長野県内では安曇野に1店舗だけなのが、
今月から軽井沢、8月には上田と
少しずつ増えていく予定である。

安曇野で見たあれ、これは3年前に
名前もよく知られてないダイイチデンシに賭けていただいた、
オーナーの足立さんのおかげだ。

何とかしてお返しをしなければならない…
そんなことを思う帰り道、

景色を見ながら、
安曇野のことがとても好きになっているのを気付いた。
(LINEの背景画にするほど)

安曇野駅の写真
toruのLINEより

美しい景色、
凛とした空気、
ちゃんとした食事、
珈琲、
そして人。

こんなところにうまれていたなら、
私も少しはウダツがあがっていたかもしれない…
そんな気持ちになる。

心のフィルターが汚れてきたなら、安曇野へ。

求めるものがここにあると、自信を持って言える。

心の太鼓判を16連射しながら。

ラトリエデサンスのテラスより

L’ATELIER DES SENS(ラトリエ デ サンス)

文責・撮影:中小路(ダイイチデンシ株式会社 )
2016年7月掲載