場所は東京都江東区大島、

東京都中央区の汐先橋交差点から、千葉の市川までを結ぶ都道・県道、「新大橋通」沿い。

どちらかといえば、個人商店よりも、チェーン展開をしているお店が目立つ ロードサイド。

この地で、昨年末にご夫婦でオープンされた 1軒のカフェがある。

Kn.cafe外観写真
Kn.cafe

「裏路地で隠れ家的なカフェとかもカッコイイな、とは思うんですけど、
この辺りでそれをすると ‘‘本当に誰も見つけてくれない隠れ家‘‘ になってしまいそうなので、
個人経営ですけど、物件は大通り沿いで探しました 笑」

明るく話してくださる原さま御夫婦。

長年パティシエの修行をされていたご主人は、幼い頃からお店を持つのが夢だったそう。

店内 カウンター横

「古民家が好きで、古民家カフェみたいなのにも憧れがあったんですが、大通り沿いには古民家が無く、ちょっと古民家を意識しつつも、「和」過ぎない感じで、ゆっくりと寛いで頂けるようなお店にしたという思いから、このような雰囲気のお店にしました。」

古民家的な梁部分

Kn.cafeには、カフェとしては珍しく、畳敷の小部屋がある。

琉球畳敷きの和室

「私達には赤ちゃんがいて、赤ちゃんと一緒に出掛ける方々の苦労がわかるんです、

赤ちゃんや小さいお子様連れのお客様にも来ていただいて、ゆっくり寛いでいただきたい、
そう思って畳敷の和室を作りました。

テーブル席だけだと、赤ちゃん連れの場合、抱っこしっぱなしになるんです、でも、
畳の部屋だと、赤ちゃんを寝かしておけるから、便利で助かるんです。

あと、和室を作ろうと思った時には、
ご年配のお客様にも多くご利用頂けるのかなって思ってましたけど、
実際には、足が痛いのでイスの方が良いと、ご年配の方々はイスに座られ・・・、
畳部屋をご利用いただくのは、ほぼ赤ちゃん連れのお客様です。

自分達にはまだ、お年寄りの苦労まではわかってなかったな、とか、
今 思ってます。笑」

チャイルドチェア

Kn.cafeが大切にしているのは、
・お越し頂いたお客様にたっぷりと寛いでいただくこと。

そしてこのお店に来ることが日課となること。

「これまで消費者として色んなお店を見て回り、感じてきたのは、居心地です、
回転率に重きを置き過ぎた座席のレイアウトやカップサイズ、あと、
簡素な態度でシステマチックな接客なんかを採用しているような店舗では、当たり前の事ですが、
寛ぐ気は全く起きません。

ですので、日課にして頂く為に拘ったのは、「とにかく居心地の良さ」です」と、原さま。

レイアウトから接客まで、居心地の良さを重視したKn.cafeでは、
2時間以上過ごされるお客様も少なくないのだとか。

「この辺りにこう言う大手チェーンとかとは違うお店が出来るのをずっと待ってたのよ‼」
と、直接仰るお客様もおられたほど。

そんなKn.cafeのメインメニューは ケーキ、ガレット、コーヒー。

美味しいショートケーキ
しっとりとしたスポンジと、上品な生クリームの、「イチゴショート」、

美味しいガレット
食べるだけで女子力が上がっちゃいそうなかわいい「ガレット」、

芳香なブレンドコーヒー
インド× ブラジル× コロンビア、の 「ブレンドコーヒー」、

の、ハズだったが、

ここ最近の一番人気は、

お客様からのリクエストで途中からはじめた 「ホットサンド」 だそう。

「この辺りでは、「ガレット」自体の認知度がちょっと低いみたいです。苦笑」

コーヒーはスペシャルティのシングルオリジンと、

甘みとコクが特長のオリジナルブレンドを提供。

ブレンドの方がよく出ているとのこと。

原奥様によるハンドドリップ

次に、コーヒーの焙煎経験は全くなかった原様が、どうして自家焙煎をされたのか、尋ねてみた。

「パティシエをしていましたので、美味しいケーキと、美味しいコーヒーのお店にしたいな、
とは思ってたんです」

Kn.cafeの鉄看板

「喫茶店をやっている従兄弟のところには「ガス式」の、見た目が機関車みたいな焙煎機がありまして、カフェをしようと決めた時に一度そこでその焙煎機と焙煎作業を見せてもらったんですけど、焙煎時には機械につきっきりで、火加減とか、焼き色とか、チラチラ細かくチェックして、、、

カフェしながらじゃこの作業は出来ないよね、あきらめて焙煎豆はどこかから仕入ようか・・・  と、考えていました

この焙煎機に出会うまでは」
カフェ入口に置かれた焙煎機

「実家のある島根でたまたま入ったカフェと、これまた たまたま入った広島のカフェで、
偶然立て続けにこの焙煎機を見つけたんです。

これなら職人みたいにあんな面倒な作業しなくても、
豆に合わせてボタンをポチっとするだけで自家焙煎が出来るんだ!!って、衝撃的でした。

で、すごく気になってネットで調べてみたら、日本製で、
製造している会社が京都にあるとわかって、

あ、コレ欲しいなって。

そしたら丁度、「展示会に出展します」って事がダイイチデンシのホームページに書かれていて、
展示会まで実機を見に行ったのですが、ブースがとても混雑してて、その時はあまり話を聞けずに
名刺だけ貰って帰ってきました。笑」

それから数か月後、当社の「東京ラボセンター」に原さま御夫婦がお越しになられた。

小さな赤ちゃんを抱っこ紐で抱え、ご夫婦でお持ち込みを頂いた店舗の設計図面には既に
「NOVO MARKⅡ」を設置する予定の場所まで 描かれていた。

「焙煎機をNOVO MARKⅡに決めた理由、
私の場合、簡単に焙煎が出来ることは勿論なんですけど、
一番の理由は、店頭に置けること、見せられることです。

他にも自動の焙煎機を幾つか見ましたけど、これ以外、どれも見せたいと思えるような
デザインじゃなかったんです。」

NOVO MARKⅡで焙煎中

店内入ってすぐのところに設置されたNOVO MARKⅡが切っ掛けで、
入口でお客様とのトークが弾むこともあるとか。

・オープンされて4ヶ月が経ちましたが、どうでしたか?

「あ、もう4ヶ月経ったんだ、と今思いました。笑
どこかお客様のリクエストにこたえるのに必死になってて、焦るような時期もありましたけど、
最近はようやく少し慣れて来て、自分達のペースもわかってきました。

これからはさらに楽しみながら、少しづつメニューを増やしていきたいです」

現時点ではケーキ、コーヒー、珈琲豆、焼き菓子の、テイクアウトが可能。
コーヒーの抽出器具も販売しており、これから自宅でコーヒーを楽しみたい方にもお薦め。
テイクアウト可の焼き菓子
産まれたばかりのお嬢さまの名にちなんでつけられた お店の名前、Kn.cafe

きっとこれから、ゆっくり長い月日を重ね、この街に無くてはならないものへと 成長していく

店舗のある風景と、焙煎したての優雅な香りが、この大島に 根付くに違いない。

原ご主人による焙煎作業
Kn.cafe

写真・文責:東京ラボセンター 高島(ダイイチデンシ株式会社)
2017年3月掲載