「他のお店ではどうされているのですか?」と、
よく聞いて来られる、勉強熱心なご夫婦。

そんな「オリジンコーヒー」さんは、
ご夫婦で経営の、佐賀市内の珈琲専門店。

珈琲の木

主にオーダーが出てから焙煎するコーヒー豆を販売され、
飲むスペースもある、ちょっとオシャレなお店。

生豆の素材にこだわり、そして鮮度にこだわり、
そして、オーダーしたお客さんの好みにあわせることにこだわられている。

焙煎の度合いが異なる珈琲豆

そんなステキなご夫婦のご質問に、
私も、誠心誠意ご回答させていただきたい。

こんなお店がありますよ、
こんなことされて、
こんな風にお客様を喜ばされていますよ、

なにせ、NOVO MARKⅡも発売して4年、
おかげさまで全国で100台の導入をいただいている。
(2016年秋現在)

東京で、宇都宮で、長野で、京都で、山梨で….
色々なオーナーさんの取り組みを、
申し上げれる範囲で、シェアさせていただく。

すると決まって、
ご夫婦は顔を見合わせて、こういう言われる。
(こいつは何もわかっちゃいない,,,ってお顔で)

「フフフ、佐賀でそれは通用しませんよ…
ここはね、なにせ…なんにもない町ですから」

ORIGIN おかみさん

何度もそう仰られると、単細胞な私も黙らざるを得ない。
頭の中は、森進一が流れる。

….なんとかの春は、何もない春ですぅぅぅぅ…

佐賀って一体、なんなんだろうか?

佐賀駅

見た瞬間に、ビビビ!と来た、と奥様が言われる。

ご夫婦でビジネスの新しいアイデアを模索されていた時、
博多キャナルシティの無印良品のカフェにあった最新鋭のマシン、
抽出マシンの「ブロッサム」、そして弊社の焙煎機「NOVO MARKⅡ」を揃えられた。

抽出機ブロッサムと店長

ORIGIN COFFEE の紅いNOVO MARK Ⅱ

それは、佐賀で香り高い、本物の珈琲文化を発信するために。
素材にこだわることで、オリジンコーヒーと名付けられた。

無印良品には、
シングルオリジンのコーヒー生豆が並ぶ。
しかし、佐賀には何もない。

近所の年配の方々も、
博多に行かなくても、佐賀で飲めるように。
そんな熱意が半端ない。
有田焼のドリッパー

博多で一儲けなんて気持ちは昔の話、
愛する故郷に、本物の文化を根付かせるのが、
私たちのミッションだと。
何もないところを、私たちが変えると。

たしかに、博多でやっても無印良品が既にある、
きっと大好きな佐賀を、珈琲で新しい旋風を起こしたい、
そう思われたのかもしれない。

オープンされて4ヶ月。

果たして、納品後に、再び訪れた時には、
昨日はイベントで650杯出たと、喜んでおられて、
普段でも忙しいときは一日中、20kgぐらい焙煎するときもあるという。

麻袋と抽出機材

「でも、佐賀には何もないんですよ」

お二人は口を揃えて言われる。
ちょっとだけ嬉しそうに。
でもね、と奥様が秘密を教えたげるという様に言われた。

「何もないからこそ、人と人が繋がって、何かが始まるんです」と。

1日で、650杯コーヒーが出たと言うイベントは
「ようかん祭り」という、第一回目の地元の羊羹屋さんが始めたイベント。

ようかん祭りのチラシ

そこに羊羹にあう珈琲を出して欲しいと言われ、
何回もミーティングをして、そのコーヒーを決めたと言う。

羊羹と珈琲

何もないところには、想いがつまっていた。
何もないところには、人と人が繋がっていた。
何もないところには、可能性しかない。

いつか、佐賀には凄い珈琲文化があるよね、と言われる様になるだろう。
大手コーヒーチェーンにないものがいっぱいつまっている、
オリジンコーヒーという名の、本物の文化を伝えるコーヒー店があるから。

ORIGINCOFFEE 看板

Origincoffee

撮影・文責 中小路(ダイイチデンシ株式会社)
2016年11月掲載