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下記の記事を目にされた方が、多いのではないでしょうか。

2016年10月30日 東洋経済ONLINE http://toyokeizai.net/articles/-/142716
【スタバ、ドトール参戦!「中目黒戦争」の行方】
焙機併設カフェでサードウェーブに対抗

記事では、2016年9月にはドトールグループの新業態、焙煎機を併設した工場兼研究所カフェ「factory&labo 神乃珈琲」が中目黒にオープンし、同年10月にはサードウェーブの台頭、ブルーボトルのコーヒースタンド「ブルーボトルコーヒー中目黒店」もオープン、そして、2018年12月には店内に巨大なロースターを備えた「スターバックス リザーブ ロースタリー」のオープンが控えており、今後、有名カフェチェーンの焙煎機併設型店舗が中目黒に集結することが取り上げられていました。

東京 中目黒

そんな珈琲激戦区で、
新たに珈琲事業をスタートされた会社があります。

株式会社 Plan B

こちらが代表の福田さん。

前職では、
自動車部品を製造する会社の管理部門で海外勤務をされていた
福田さん。

これまでには、トロントでの海外留学をはじめ、
フィリピン・ハンガリー・メキシコ・ジャカルタ・バリ、と
数十年にも渡る海外生活を経て、2017年、日本に帰国。

畑違いの経歴を持つ福田さんが
日本で珈琲事業をはじめることとなった切っ掛けは、
ジャカルタにあったそう。

ジャカルタ在住時の事を振り返っていただいた。

「当時ジャカルタの工場で働いていた駐在員が
 途中帰国することになって、その駐在員が暮らしていた
 アパートの解約手続きをする為に、管理職だった僕は、
 そのアパートのオーナーと話をすることにしたんだ

 アパートオーナーの名は、ジョカントさんっていってね

 ジョカントさんはとても親日で、
 その場ですぐに親しくなって、
 その後、よく一緒に遊ぶようになったんだ

 で、ある時ジョカントさんから、
 カフェを開くことになったから遊びに来いよ!
 すっごい焙煎機も買ったんだ!見に来いよ!って誘われて、
 遊びに行ったらこの焙煎機が、置いてあった」

DOCCO CAFÉ

「ジョカントさんはね、一言でいうと、
 ものすごいコーヒーオタク。
 いつもあらゆるところから豆を集めてきては、
 焙煎して、飲んでる。

 そんなジョカントさんとは、
 暇さえあればいつも一緒にコーヒー飲んでいたから、
 コーヒーの魅力や、
 焙煎の大切さをどんどん知っていってしまってね

 そんな折、ふと足を運んだバリで、
 僕の頭の中に、「2つのプラン」が浮かんだんだ。

 そうね、この2つのプランというのはね、
 野球でいうところの、二本足打法ってやつ?
 知ってる?二本足打法?」



二本足打法って、
それバリバリ普通のやつのほうですやん!

関西育ちの私は思わずツッコミを入れたのだが、
一切動じずに福田さんは話を続ける。

「まずひとつめの「プランA」は、バリで
 ホテルやヴィラを経営して、日本人を招きたいと思ったの。

 バリはとっても良いところなのに、日本人観光客が少ない。
 バリとハワイとで、年間の日本人観光客を比べると1/6程度。
 きっとバリの良さが日本人に伝わっていないからだと思う。

 治安の良さとか安心感とか、島でのアクティビティとか、
 そういう島の情報を、
 現地でホテルやヴィラを経営している日本人オーナーとして
 しっかり上手く発信できないかなー、と。

 そしてふたつめの「プランB」が、そのホテルやヴィラで、
 この焙煎機を使ってカフェを開くこと。
 焙煎したての珈琲を、旅行客や現地の人にも飲んでもらうの。

 つまり、この2つのプランが、
 野球で言うところの、二本足打法ということ」


(後日聞くと「二刀流」と仰りたかったよう)


「僕はその2つのプランを胸に、
 バリをオートバイで走り回ってね、
 なんとか候補となるヴィラも見つけたんだけど、
 大きな投資とリスクが多いことから、
 日本に居るサポーターの皆さんから
 反対されまくってね。

 そこで、プランBを独立させて、
 日本で、インドネシアの珈琲の豆を使用して、
 焙煎したてのコーヒーを通じて日本とインドネシアを繋ぐ、
 というプランにしたら、
 サポーターの皆さんは一気に賛成しはじめたんだ。

 それを機に、僕は長年勤めた自動車部品の会社を辞めて、
 その事業をする為の会社を日本で作ったんだ。

 会社名も、もうそのまま 株式会社Plan Bで」

「Plan BのBには、今となっては色んな意味があるんだ。
 例えば、ビューティフルのB、ビーンズのB、バリ島のB

 次に「どこでやるか」ってことになったんだけど、
 良い場所は全然空いて無くてね…

 知り合いや、
 不動産屋にも駆け込んで場所を探し回っていた時に、
 知人を通じて、
「中目黒ラウンジ」というカフェの責任者と
 出会うことになってね、話してみたら、
 カフェで出している今のコーヒーには
 全然満足されていなくてね

 僕の構想を伝えたら
「じゃあ何か一緒に出来ませんか?」ってことになって、
 中目黒ラウンジの入口に小屋を建てさせてもらって、
 コーヒースタンドをはじめることになったの」

「テイクアウトのカップやコーヒー豆は、
 入口に建てた小屋で販売させてもらって、

 焙煎機は外に置いておくことは出来ないから、
 店内に置かせてもらってる」

「これって、僕にとっては焙煎と販売をする場所が手に入って、
 中目黒ラウンジにとっては焙煎したての珈琲豆が
 ダイレクトに手に入るようになるから、
 お互いウィンウィンな関係だよね」

中目黒ラウンジではこれまで
焙煎された豆を業者から仕入れておられた。

ただそれは昨今のコーヒーのウェーブからしてみると
随分と出遅れてしまっていることを、
常々感じておられたのだろう。

特に今後 激戦が予想される中目黒。

何か次の一手を打ちたいと思っておられたところで、
福田さんが描いたプランがマッチした。

「インドネシアでは、会社設立時の登記の複雑さ、人材集め、
 文化の違いなどから、工場を建てる時には
 かなりの苦労をしてきたんです

 ただ一方で、多くのインドネシア人がサポートしてくれたから
 日系自動車メーカーに、部品卸しが出来ていたし
 安定供給できていたのも、インドネシア人のおかげ、
 その恩を、この事業で、これから返していきたいんです」

福田さんの新たな事業、Plan B

インドネシアへの真っすぐな想いと
焙煎したての豆の鮮度を武器に、
これから戦地「中目黒」で戦っていかれるのだろう。

インドネシアと日本とを繋ぐ Bridge となるべく

Plan B Coffee

文責・撮影 東京ラボセンター 高島(ダイイチデンシ株式会社)
2017年12月掲載